今日の出来事（灼熱の炎編）：weather expectation sp2：So-net blog

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今日の出来事（灼熱の炎編）　[未分類　画像無] [編集]

こんばんは、パソコンのキーボードに「きなこ」をこぼしてしまったことが一度はある皆さん。

さて、今回は「今日の出来事」というものを書いてみたい。

「今日の出来事」を書く・・・・。

まるでブログのようだ。

あ、ブログだった。

今日は俺の住んでいる星では「納涼祭」という行事が行われた。

待て、「星」というのは範囲が広すぎなので「町内」に訂正する。

では気を取り直して最初からやり直し。

今日は俺の住んでいる町内では「納涼祭」という行事が行われた。

俺は今日、この「納涼祭」の手伝いに行っていたのである。

実にローカルな話で申し訳ない。

この「納涼祭」というのを簡単に説明すると、

「やきそばやたこ焼きやかき氷や生ビールを売り、それを自分らで買って食う」

という祭りだ。

よくわからんが、そういう祭りなのだ。

建前は「子供たちに楽しんでもらおう」というものだ。

建前は。

俺は今年、町内会の「班長」という仕事をやらされている。

「バナ好会」では「会長」なのに、ここでは「班長」。

「班長」は各家庭が1年ごとに順番にやらなければならないので仕方がないのだ。

回覧板を廻したり、紙を配ったり、町内会費を集めたり、それを着服したりと忙しい。

せめて呼び方を「班長」ではなく「総長」にしてくれれば少しはやる気が出るのに。

そしてそんな「班長」の仕事の中でも今日の「納涼祭」のお手伝いというのはズバ抜けて辛いらしい。

確かに辛そうだが、素敵な若奥様が俺の周りを囲んで一緒に働いてくれるのならきっと耐えられる。

が、残念ながら囲まれるほどたくさんの素敵な若奥様は居なかった。

では、今日の「納涼祭」がどれだけ辛かったのかを箇条書きにしてみよう。

１．暑かった。

２．長かった。

３．忙しかった。

４．ムカついた。

５．痩せた。

実に解りにくい箇条書きで申し訳ないが、正しくこの通りなのだ。

一応、一つ一つ説明しておこう。

説明は要らないだろうが、説明しておこう。

「１．暑かった。」

今は夏だ、当然暑い。

「気温」に加え、プロパンガスやら木炭で火を焚きまくっている。

しかも俺は数ある仕事の中でも一番過酷な暑さの仕事だった。

それは、

「炭火で焼き鳥を焼く係」だ。

すっげー笑えるだろう。

このクソ暑いのに「炭火」だ。

とにかく暑いこと暑いこと。

木炭の熱というのは凄い。

消防士が被っている銀色のヘルメットや銀色の耐熱服を借りてこようかと思ったぐらいだ。

これを着ているとかなり目立つだろうが。

串を持つ手も当然熱い。

焼き鳥の串が２メートルあればいいのに、と真剣に思ったぐらい熱いのだ。

とにかく体感気温は84℃。

気象庁発表の「俺の居た焼き鳥炭火コンロ付近ピンポイント気温情報」でもやはり84℃だった。

すげえピンポイントだな、さすが気象庁。

次に、

「２．長かった。」

これは時間のことだ。

一番暑い昼2時から準備を始め、終わったのが夜9時半。

つまり7時間半労働。

これではいつもの勤務時間と変わらない。

しかもこちらは当たり前だが給料が出ない。

いつもなら、3時にはおやつの時間に優雅にメロンを食べているというのに。

7時にはフランス料理を前にピアノの生演奏を聴きながらワインを飲んでいるというのに。

それなのになぜ俺は焼き鳥を焼いているのだろうか。

「３．忙しかった。」

とにかく忙しかった。

お客が来るわ来るわ。

「焼き鳥ぐらい焼き鳥屋で買え」と世界の中心で叫びたいぐらいたくさんの客が来た。

「世界の中心で焼き鳥ぐらい焼き鳥屋で買えと叫ぶ」（来春映画化決定）

焼き鳥を炭火で焼くというのは結構時間がかかるのだ。

当然ド素人なので焼き加減など全然解らないが、生焼けではマズいことぐらいは解る。

まあ、「生」のまま売ってしまって客が「食あたり」になってもらっても俺は知ったこっちゃないが、
やはり救急車が会場にやって来るのはちょっとマズいだろう。

会場の雰囲気が冷え込んでしまう。

まあ、涼しくなっていいかも。

焼くのに時間のかかる焼き鳥。

それなのに焼き鳥を求める客が押し寄せてきて「早く早く」とせがむ。

こっちは必死でやってるのだ。

生ビール飲みながらだが。

とにかく俺（たち）は商売をしているのではない。

町内の行事で無償でボランティアしてるのに「早くしろ」とは何事だ。

「早くしろ」と文句言ってる暇があったら手伝え。

「４．ムカついた。」

「３．」で書いた「早くしろ」と言っていた客にもムカついたのではあるが、
この「ムカついた」というのはまた別のことだ。

たった一人だけだが、クレームをつけに来たのだ。

いかにもクレームをつけそうなおばさんがやって来て、

「焼き鳥、しょっぱかったわよ」とほざきやがった。

塩コショウはメチャクチャ大雑把に降りかけているのでしょっぱいのは当たり前だ。

所詮素人が焼いているのだ。

しょっぱいだけならまだマシなほうだ。

このおばさんが買った焼き鳥はまだラッキーなほうだ。

俺が焼いてパックに入れた中には、「焦げまくってほとんど炭のもの」、「まだ生焼けのもの」、
「一度地面に落としたもの」、「何かわからない物体だが勢いで焼いてしまったもの」さえあるのだ。

それに比べれば、しょっぱいだけで文句を言うほうがおかしい。

「５．痩せた。」

これは、今までの4つの原因によってもたらされたものだ。

これだけのヘビーワークで痩せないほうがおかしい。

暑さと忙しさとムカついたことでいったいどれだけの体力と気力が奪われたのであろうか。

魂を抜かれたと言っても過言ではない。

はっきりいって今もフラフラだ。

灼熱の中、忙しさでほとんど何も食わず、生ビールだけで水分補給。

これで痩せないはずはない。

おそらく30ｋｇは痩せたと思われる。

ということで今日の出来事を書いた。

最初は簡単に「3行」ぐらいで納めようと思っていたのだが、結局長々と「8行」になってしまった。

それにしても、実に地味で華やかさに欠ける「今日の出来事」であった。

さすが比較的華やかなはずの沖縄の旅行も台風のせいで地味になってしまった男。

明日はせめてもう少し華やかな休日にしたい。

が、明日というか今日（12日）は半日ぐらい仕事する予定だった。（涙

そして最後に今日の心の一句。

「　納涼祭　仕事するなら　ジュース売り
　　　　　　　　　　　　　　　　氷涼しげ　炭火と無縁　」　