ハワイ土産はマカダミアナッツチョコ【後編】：weather expectation sp2：So-net blog

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ハワイ土産はマカダミアナッツチョコ【後編】　[笑えるアメリカ旅行シリーズ] [編集]

ハワイ、ホノルルでのディナークルーズに参加した俺とムク鳥。じゃなくて妻。

「フォーマル」な服装という条件の為、わざわざ慌てて高価な服を買ってまで参加。

しかし、集合場所にはTシャツ短パン姿のメチャクチャ「カジュアル」な団体が居たのだった・・・・。

この続きで、今回で第16話となる。

これで完結するかは書いてみないとわからない。

記憶を辿っていきなり書き始めるのでどうなるか予想がつかない。

ただ言えるのは今回は大きな事件は起こらない。

普通の旅行のお話だ。

普通の。

第1話　アメリカ旅行のステキな思い出【入国編】

第2話　アメリカ旅行のステキな思い出【国内線前編】

第3話　アメリカ旅行のステキな思い出【国内線中編】

第4話　アメリカ旅行のステキな思い出【国内線後編】

第5話　アメリカ旅行のステキな思い出【ラスベガス前編】

第6話　アメリカ旅行のステキな思い出【ラスベガス中編】

第7話　アメリカ旅行の微妙な思い出【グランドキャニオン前編】

第8話　アメリカ旅行の微妙な思い出【グランドキャニオン後編】

第9話　バスルームに閉じ込められたんだってば
別名アメリカ旅行の微妙な思い出【ラスベガスバスルーム閉じ込められ篇】

第10話　朝はコーヒーがいいね
別名アメリカ旅行の微妙な思い出【ラスベガスおはよう朝食編】

第11話　ここってアメリカだよね？【前編】
別名アメリカ旅行の微妙な思い出【ロサンゼルス・ＵＳＨ前編】

第12話　ここってアメリカだよね？【後編】
別名アメリカ旅行の微妙な思い出【ロサンゼルス・ＵＳＨ後編】

第13話　ハーイ！ミッキー！
別名アメリカ旅行の微妙な思い出【ディズニーランド編】

第14話　ハワイ土産はマカダミアナッツチョコ【前編】
別名アメリカ旅行の微妙な思い出【ハワイ、ホノルル前編】

第15話　ハワイ土産はマカダミアナッツチョコ【中編】
別名アメリカ旅行の微妙な思い出【ハワイ、ホノルル中編】

さて、いよいよ船に乗り込む。

中は薄暗く、丸いテーブルの上にキャンドルが灯っている。

それっぽいムードで溢れている。

日本人客の全員が新婚カップル。

もちろん全員、このムードにピッタリのフォーマルな服装だ。

このフォーマルグループは船の左舷側にテーブルがまとめられている。

船の内装、雰囲気とピッタリ合っている。

しかし問題は右舷側である。

そう、右舷側には例のＴシャツ短パンのカジュアルグループが居ることになる。

左側がちょっとお洒落なレストランみたいな雰囲気だとする。

すると右側は、

海の家みたいな雰囲気だ。

格好がカジュアルすぎて船のロマンティックな雰囲気が壊れてしまっているのだ。

彼らはディナーというより、ラーメンか焼きとうもろこしを食っているのが似合う衣装だ。

おまけにハングル語らしき言葉が飛び交う。

焼肉屋のようだとも言える。

まあ、言葉に関してはお互い様だろう。

彼らが日本語を聞いても違和感があるのは理解出来る。

しかしこの彼らの声はやたらとデカいのだ。

逆に日本人グループは静かだ。

これも国民性なのだろうか。

ディナークルーズ船の右側と左側でなぜか伝統の日韓戦。

だが、ここでサッカーの試合はしない。

ボールがない。

まあ、仕方がない。

世界一周クルーズで半年間ずっと一緒なわけではない。

たった2時間程度だ。

そういえば以前何かの本で見たことがある。

6ヶ月間の豪華客船クルーズでスイスのヨーデルの団体と乗り合わせ、
いつでもどこでもひたすらヨーデルを聴かされた老夫婦の話があった。

それに比べればたいしたことではない。

と言い聞かせる。

大阪人のおばちゃんの団体に比べれば静かなほうだとも言える。

さて、いよいよ出航だ。

船はゆっくりと岸壁を離れる。

猛速で離れられたら怖い。

あくまでゆっくりと。

綺麗なイルミネーションで浮かび上がるアロハタワーが見える。

そしてしばらくすると窓の外にはワイキキのホテル群の光がキラキラと浮かぶ。

熱海じゃないぞ。

本物のホノルルの街の灯りだ。

ディナークルーズに来てよかったと思える瞬間だ。

そして食事である。

メシ食いに来たのだ。

シャンパンで乾杯し、適当にワインやらビールをオーダーする。

こういう時は気持ちが大きくなってるので値段はまったく気にしない。

でも、何を飲もうが別に請求されなかった。

忘年会「飲み放題プラン」みたいでちょっと貧乏臭い。

料理はシーフードだった。

やはり海の上で食べるならシーフードだろう。

ハワイの海の上で山菜料理は似合わない。

川魚料理も似合わない。

たいして美味しくなくても、雰囲気が美味しくさせてくれる。

海の景色は真っ暗で見えないが、遠くに夜景が見える。

この雰囲気が酒を料理を美味しくさせるのは間違いない。

生バンドがハワイっぽい音楽を演奏している。

タリラリラ～♪ランラランタリラ～♪ってな感じの音楽だ。

これだと全然どんな曲かわからないかもしれないがまあいい。

とにかく右側の「海の家状態の団体」のほうを見なければ気分は最高である。

そしてしばらくしてメインディッシュが運ばれてきた。

シーフードといえばこれ。

ロブスターである。

大きなロブスター1匹まるごとだ。

縦に切れ目が入れられたロブスター。

実に美味しそうである。

しかしこれを見た妻はこう言った。

ザリガニじゃん、これ。

要らない。

いや、ザリガニではない。

これはロブスターだ。

海老の王様みたいなものだ。

高級食材だ。

しかし、妻はどうしても食べられないと言う。

子供か、貴様は。

俺には理解出来ない。

確かにハサミはついている。

形状はザリガニに近いかもしれない。

しかしロブスターはロブスターだ。

散々説明し食わせようと俺は頑張った。

が、説得するほうも難しい。

あらためて考えてみる。

ロブスターとザリガニの違いとは？

・・・・・・。

大きさと生息地以外に違いを説明出来ないのだ。

妻が納得する答えが見つからないまま時は過ぎていく。

いくら説得しても駄目なようなので俺は諦めた。

せっかくのロブスターなのだが俺は美味しく食ったのでまあいいと。

メインの料理も終わり、食器が下げられる。

周りのテーブルにはもうデザートが運ばれてきている。

当然、妻のロブスターも下げられようとしていた。

「仕方ない、もったいないから俺が食べちゃおう」

と思った瞬間、妻はロブスターを急いで食い始めた。

ワケがわからない。

しかも「美味い」とか言ってやがる。

じゃあ最初から食えよ。

生バンドの演奏はアップテンポの音楽に変わっている。

なにやらステージでは棒が用意されている。

棒だ。

棒。

何が始まるのか？

そう、リンボーダンスだ。

棒高飛びかと一瞬思った俺は不正解だった。

この天井の低さで棒高跳びは無謀だと思っていたのだ。

このリンボーダンス、どうも客にやらせるようだ。

俺はどちらかというとリンボーダンスは嫌いだ。

せっかくなら火のついたこん棒みたいなやつを振り回すファイヤーダンスのほうがいい。

いや、やっぱりやだ。

熱い。

陽気なウェイターの兄ちゃんが各テーブルで参加を促す。

当然、俺たちのところにも。

レッツ！リンボー！

俺は「渋々仕方なく嫌々」だったが、「ノリノリ」で5回やった。

腰がギクっとなったが6回目もやった。

つづく

また中途半端なところで「つづく」となってしまった。

それはさて置き、先日プリンタを買ったことを記事に書いた。

このプリンタはスキャナーもついている複合機である。

スキャナーは元々持ってはいたが壊れていたのだ。

何を言いたいかというと、このスキャナーによって、
この旅行の時の写真を載せることが出来るということだ。

この旅行は8年前の話なので、当時デジカメは持っていなかった。

8年も前と言うことはほとんど江戸時代だ。

プリントされた写真をアルバムに貼ってあったので、
今まで写真を掲載出来なかったのである。

なので気が向いたら写真を載せることが出来る。

いつの日か「番外編」として載せてみたいと少しだけ思っている。

面倒なので載せないかもしれない。

今更って感じもするので。

つづく（2回目）